Takamatsu Jr. Club ~ドッジボールクラブ~ 第弐ブログサイト

屋島で頑張っているJ.D.B.A.(一般財団法人日本ドッジボール協会)登録のドッジボール・クラブです!

ドッジボール・ラノベ『飛球少年』 その拾 ~自信と気負いと~

案の定、次の日の朝、全身が筋肉痛で動く度に体がギシギシと音を立てるようだった。
だから、体育の授業が無かったことが救いだった。
そして、何とか学校を終え、帰宅してから兄貴に筋トレの特訓をしてもらい、俺は自分がここまで頑張れる奴だったんだと少し誇らしく思った。

次の日の学校を終えて、帰ったらすぐに練習着に着替えた。
水筒にお茶を満タンに注ぎ、タオルを2枚カバンに突っ込んで台所に走る。
「母さん、行くよ!」
母さんは、俺の声に驚き、読んでいた雑誌を床に落とした。
「そんな焦らなくても、まだ30分も余裕あるじゃない。」
「駄目なんだよ、それじゃあ!
俺、早く行って練習しないといけないんだよ!」
「ああ、はいはい、わかった。行こうか。
帰りは、お父さんが迎えに行ってくれるからね。」
すぐ様荷物を詰め込んだリュックを背負い、駆け足で家を飛び出した。母さんが車を出してくれるその時間すら惜しく感じる。