ドッジボール・ラノベ『飛球少年』 その拾陸 ~久しぶりの練習~
「おい!あいつ、辞めたんじゃなかったのかよ。」
翔也が俺の事を嫌味混じりに話す。
そして、他の奴等も同様に、俺を横目で見ながら話し出す。
でも、もう俺は何とも思わなかった。
いざ始まった久々の練習。
開始すぐのランニングは軽々と足が前に出て、兄貴について走る方が余程きつかった事を思い出す。
キャッチボールも相手の投げた球の遅さに退屈した。
(兄貴のボール、すっげぇ痛かったのに、なんだよこのボール。
全然強くねーし、コントロールも下手くそじゃん。)
兄貴は野球部のピッチャーだ。
肩がしっかりしてる分、ボールに重みと速度があるうえ、コントロールまで抜群だ。
そんな兄貴の球が取れるようになるまで、体の至るところにあざが出来るほどボールをキャッチしまくった。
こんな球、相手にもならない。
そして、俺の投げる番が来た。
翔也が俺の事を嫌味混じりに話す。
そして、他の奴等も同様に、俺を横目で見ながら話し出す。
でも、もう俺は何とも思わなかった。
いざ始まった久々の練習。
開始すぐのランニングは軽々と足が前に出て、兄貴について走る方が余程きつかった事を思い出す。
キャッチボールも相手の投げた球の遅さに退屈した。
(兄貴のボール、すっげぇ痛かったのに、なんだよこのボール。
全然強くねーし、コントロールも下手くそじゃん。)
兄貴は野球部のピッチャーだ。
肩がしっかりしてる分、ボールに重みと速度があるうえ、コントロールまで抜群だ。
そんな兄貴の球が取れるようになるまで、体の至るところにあざが出来るほどボールをキャッチしまくった。
こんな球、相手にもならない。
そして、俺の投げる番が来た。